プレス・溶接工の職業訓練校完全ガイド

ポリテクセンター選び・訓練内容・受講料・失業保険との併用・就職実績まで徹底解説

職業訓練校とは

61校 全国のポリテクセンター
85.6% 平均就職率
6ヶ月 標準訓練期間
無料 授業料(教材費約2万円)

職業訓練校の3つの種類

1. ポリテクセンター(独立行政法人運営)

  • 運営主体:独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構
  • 特徴:設備が充実、就職率が高い、企業との連携が強い
  • 費用:授業料無料(教材費等のみ自己負担)
  • 対象:主に離職者・求職者

2. 都道府県立職業訓練校

  • 運営主体:各都道府県
  • 特徴:地域密着型、多様なコース
  • 費用:基本的に無料(一部有料コースあり)
  • 対象:離職者・在職者・学卒者

3. 民間委託訓練

  • 運営主体:民間教育機関(ハローワーク委託)
  • 特徴:コースが多様、受講しやすい
  • 費用:無料(教材費等のみ自己負担)
  • 対象:主に離職者

おすすめは「ポリテクセンター」:溶接・プレス加工は高度な設備が必要な技能です。ポリテクセンターは最新設備を完備し、企業との太いパイプがあるため、就職率が最も高くなっています。

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ポリテクセンターの選び方

全国6エリア別 おすすめポリテクセンター

エリア おすすめセンター 設備充実度 就職実績 就職率 アクセス サポート
北海道・東北 ポリテク宮城、ポリテク北海道 ★★★★★ 自動車・重工業 88.2% ★★★★☆ ★★★★★
関東 ポリテク千葉、ポリテク埼玉 ★★★★★ 自動車・精密機器 89.5% ★★★★★ ★★★★★
中部 ポリテク愛知、ポリテク静岡 ★★★★★ 自動車産業中心 91.3% ★★★★★ ★★★★★
関西 ポリテク大阪、ポリテク兵庫 ★★★★★ 製造業全般 87.8% ★★★★★ ★★★★★
中国・四国 ポリテク広島、ポリテク岡山 ★★★★☆ 造船・重工業 84.7% ★★★★☆ ★★★★☆
九州・沖縄 ポリテク福岡、ポリテク熊本 ★★★★☆ 自動車・半導体 86.1% ★★★★☆ ★★★★☆

選ぶ際の5つのポイント

1. 自宅からの通いやすさ

訓練は平日9:00〜16:00の6ヶ月間です。片道1.5時間以内が理想的です。通所手当は最大月42,500円まで支給されますが、通勤時間が長すぎると続けるのが困難になります。

2. 設備の充実度

見学会に参加して実際の設備を確認しましょう。最新のTIG溶接機、MIG/MAG溶接機、NC制御プレス機などが揃っているかチェック。企業で使われている実機で訓練できることが重要です。

3. 就職実績と企業とのつながり

  • 過去3年間の就職率(80%以上が目安)
  • 主な就職先企業(大手メーカー、地元優良企業など)
  • 企業見学会や合同説明会の実施頻度
  • 修了生の定着率(3年後も働き続けている割合)

4. 指導員の質と経験

企業での実務経験が豊富な指導員がいるかを確認。特に溶接は実技指導の質で上達速度が大きく変わります。技能検定1級保持者、職業訓練指導員免許保持者が理想的です。

5. 就職支援の手厚さ

  • キャリアコンサルタントの常駐
  • 履歴書・職務経歴書の個別添削
  • 模擬面接の実施回数
  • 求人情報の提供頻度
  • 企業との面談機会の設定

訓練内容詳細

標準的な6ヶ月コース(960時間)の内訳:

科目 時間数 主な内容 取得できる資格・修了証
溶接基礎 240時間 溶接理論、材料知識、安全衛生、基本姿勢、ビード練習 アーク溶接特別教育修了証
アーク溶接 180時間 被覆アーク溶接、下向き・立向き・横向き・上向き姿勢 溶接技能者評価試験(JIS規格)受験資格
TIG溶接 120時間 ステンレス鋼溶接、アルミニウム溶接、薄板溶接技術 技能検定2級受験資格(実務経験短縮)
MIG/MAG溶接 120時間 半自動溶接、CO2溶接、ワイヤー送給調整、各種姿勢 半自動溶接技能者評価試験受験資格
プレス加工 120時間 プレス機械操作、金型取り付け、曲げ加工、打ち抜き加工 プレス作業安全特別教育修了証
安全衛生 60時間 労働安全衛生法、KY活動、保護具使用、災害事例研究 研削砥石取替特別教育修了証
就職支援 120時間 履歴書作成、面接練習、企業見学、ビジネスマナー 職業訓練修了証

実技訓練の詳細

1. アーク溶接実習(240時間)

  • 第1段階(60時間):ビード置き、直線溶接、アークの安定化
  • 第2段階(60時間):突合せ溶接、T継手溶接、隅肉溶接
  • 第3段階(60時間):各種姿勢溶接(立向き・横向き・上向き)
  • 第4段階(60時間):実践課題、評価試験対策

2. TIG溶接実習(120時間)

  • ステンレス溶接:薄板溶接、美麗ビード形成、裏波技術
  • アルミニウム溶接:交流TIG、材料特性理解、熱管理
  • 応用技術:パイプ溶接、全姿勢溶接、検査基準

3. プレス加工実習(120時間)

  • 基本操作:機械点検、金型交換、安全確認
  • 曲げ加工:V曲げ、L曲げ、U曲げ、スプリングバック対策
  • 打ち抜き加工:せん断加工、穴あけ、トリミング
  • 複合加工:絞り加工、成形加工、品質管理

実習のポイント

  • 1人1台の実習設備で、十分な練習時間を確保
  • 指導員による個別指導で、弱点を克服
  • 企業の品質基準に合わせた実践的な課題
  • 定期的な技能評価で、上達度を可視化

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受講料と支援制度

費用の内訳

項目 金額 支払時期 備考
授業料 無料 国が負担
教科書代 約8,000円 入校時 溶接理論、安全衛生など
作業服・保護具 約10,000円 入校時 溶接用作業服、革手袋、安全靴など
溶接面(ヘルメット) 約3,000円 入校時 個人専用品として購入
職業訓練生総合保険 約1,500円 入校時 傷害保険(6ヶ月分)
資格試験受験料 約10,000円 受験時 任意(技能検定など)
合計 約22,500円 資格試験除く

無料で取得できる資格・修了証

訓練期間中に取得可能(追加費用なし)

  • アーク溶接特別教育修了証(労働安全衛生法)
  • ガス溶接技能講習修了証(労働安全衛生法)
  • 研削砥石取替特別教育修了証
  • クレーン運転特別教育修了証(5トン未満)
  • 玉掛け特別教育修了証(1トン未満)

総額約8万円相当の資格を無料取得

支援制度

1. 受講料免除(全員対象)

ハローワーク経由で申し込んだ方は、授業料が無料になります。教材費等の実費のみ負担。

2. 職業訓練受講給付金(条件該当者)

雇用保険を受給できない方向けの給付金

  • 給付額:月額10万円
  • 対象:雇用保険の受給資格がない方で、世帯収入が月25万円以下など条件を満たす方
  • 支給期間:訓練期間中(最長6ヶ月)
  • 申請:ハローワークで事前手続きが必要

6ヶ月で最大60万円の給付

3. 通所手当(雇用保険受給者)

公共交通機関利用:実費(月額上限42,500円)
自動車通所:距離に応じて支給(2km以上から対象)

4. 寄宿手当(遠方からの受講者)

自宅からの通所が困難で、寄宿する場合:月額10,700円

失業保険との併用方法

失業保険受給者の5つのメリット

1. 基本手当の受給期間延長

通常、失業保険の基本手当は90日〜330日ですが、訓練受講中は訓練修了日まで延長されます。

例:90日分の受給資格者が6ヶ月訓練を受講 → 訓練修了まで(約180日分)の基本手当を受給

2. 受講手当の支給

  • 日額:500円
  • 支給日数:最大40日分
  • 総額:最大20,000円

3. 通所手当の支給

  • 公共交通機関:実費(月額上限42,500円)
  • 自動車通所:片道2km以上で距離に応じて支給
  • 6ヶ月で最大:約25万円

4. 給付制限の短縮

自己都合退職の場合、通常2ヶ月の給付制限期間がありますが、訓練受講開始と同時に支給開始されます。

5. 求職活動実績の免除

訓練受講自体が求職活動とみなされるため、別途求職活動をする必要がありません。

具体的な受給額シミュレーション

ケース 基本手当 受講手当 通所手当 6ヶ月合計
30歳・前職月給25万円 約5,900円/日×180日 = 1,062,000円 500円×40日 = 20,000円 月15,000円×6ヶ月 = 90,000円 約117万円
40歳・前職月給30万円 約7,100円/日×180日 = 1,278,000円 500円×40日 = 20,000円 月20,000円×6ヶ月 = 120,000円 約142万円
50歳・前職月給35万円 約8,050円/日×180日 = 1,449,000円 500円×40日 = 20,000円 月25,000円×6ヶ月 = 150,000円 約162万円

注意点:実際の受給額は、離職理由、被保険者期間、年齢、前職の賃金日額によって異なります。

併用の手続き方法

STEP 1:ハローワークで求職登録

離職票を持参し、雇用保険の受給手続きを行います。

STEP 2:訓練コースの相談

窓口で「公共職業訓練を受けたい」と相談。適切なコースを提案してもらいます。

STEP 3:訓練校見学・申込

ポリテクセンターの見学会に参加し、ハローワーク経由で申込書を提出。

STEP 4:選考試験受験

筆記試験と面接を受験。合格発表は1週間程度後。

STEP 5:受講開始&給付

訓練開始と同時に、基本手当・受講手当・通所手当の支給が始まります。

STEP 6:4週間ごとの認定

訓練校が発行する「受講証明書」をハローワークに提出し、失業認定を受けます。

注意点

  • 訓練を途中で辞めると、給付金の返還を求められる場合があります
  • 欠席が多いと支給停止になる可能性があります(出席率80%以上が目安)
  • 訓練期間中にアルバイトをする場合、週20時間未満に制限されます
  • アルバイト収入があると基本手当が減額される場合があります

訓練修了後は即戦力として活躍

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就職実績データ

85.6% 全国平均就職率
3.2ヶ月 平均就職決定期間
92.3% 3年後定着率
280万円 就職後平均初年度年収

企業規模別就職実績(2025年度)

企業規模 割合 平均初年度年収 主な就職先
大手メーカー(従業員1000名以上) 28.5% 320万円 トヨタ、ホンダ、日産、三菱重工など
中堅企業(従業員100〜999名) 45.2% 280万円 部品メーカー、金属加工メーカー
中小企業(従業員100名未満) 26.3% 260万円 地元製造業、工場

業種別就職実績

業種 割合 主な職種 キャリアパス
自動車製造 42.8% 車体溶接、部品組立、プレス加工 班長 → 主任 → 係長
金属製品製造 24.5% 構造物溶接、製缶加工 溶接工 → 溶接管理技術者
重工業・造船 15.7% 船体溶接、大型構造物製作 溶接士 → 検査員 → 監督者
機械器具製造 12.3% 産業機械組立、精密溶接 技能工 → 技術職 → 開発職
その他製造業 4.7% 建設機械、農業機械など 様々なキャリアパス

雇用形態別実績

雇用形態 割合 特徴
正社員 67.8% 安定した雇用、昇給・賞与あり
期間従業員→正社員登用予定 21.5% 6ヶ月〜2年後に正社員化
契約社員 8.2% 1年契約更新型
派遣社員 2.5% スキルアップ後に正社員転職

年収分布(就職1年後)

年収レンジ 割合 主な特徴
350万円以上 18.3% 大手メーカー、夜勤・残業多め
300〜349万円 35.7% 中堅企業、標準的な勤務
250〜299万円 32.5% 中小企業、日勤のみ
250万円未満 13.5% 短時間勤務、地方企業

修了生の声

Aさん(35歳・男性):「未経験から大手自動車メーカーの期間従業員として就職。6ヶ月後に正社員登用され、現在は班長として働いています。年収は450万円を超えました。」

Bさん(42歳・男性):「異業種から転職。訓練中に技能検定2級を取得し、中堅の金属加工会社に就職。溶接管理技術者の資格も取得し、現在は検査員として年収380万円です。」

Cさん(28歳・女性):「女性溶接工として就職。TIG溶接の技術を活かして精密部品メーカーで活躍中。育児と両立しながら年収320万円を得ています。」

受講の流れ

STEP 1:ハローワークで相談(訓練開始2〜3ヶ月前)

やること:

  • 求職登録(離職していない場合は事前相談のみ可能)
  • 職業訓練の説明を受ける
  • 希望コースの選定

持ち物:離職票(離職済みの場合)、本人確認書類、印鑑

STEP 2:ポリテクセンター見学会参加(訓練開始1〜2ヶ月前)

確認すること:

  • 訓練設備の充実度
  • 訓練内容の詳細
  • 就職支援の内容
  • 修了生の就職実績
  • 通所時間・駐車場の有無

質問例:「未経験でもついていけますか?」「資格取得のサポートは?」「就職先の紹介はありますか?」

STEP 3:申込手続き(訓練開始1ヶ月前)

提出書類:

  • 入校願書(ハローワークで配布)
  • 写真(3cm×2.4cm)
  • 受講推薦書(ハローワークで記入)

注意:必ずハローワーク経由で申し込むこと。直接申込は不可。

STEP 4:選考試験(訓練開始2〜3週間前)

筆記試験:

  • 数学:中学卒業程度(四則演算、図形、方程式など)
  • 国語:漢字の読み書き、文章読解
  • 試験時間:60分

面接試験:

  • 志望動機
  • 就職への意欲
  • 訓練への取り組み姿勢
  • 体力面の確認(溶接は体力を要する)
  • 時間:15〜20分
STEP 5:合格発表(試験後1週間)

ポリテクセンターから郵送で通知。合格した場合、入校案内と必要書類が同封されます。

STEP 6:入校式・オリエンテーション(訓練開始日)

当日の流れ:

  • 9:00〜 入校式・所長挨拶
  • 10:00〜 施設案内・安全教育
  • 13:00〜 訓練概要説明
  • 15:00〜 教材・作業服配布

初日の持ち物:筆記用具、印鑑、教材費等の実費

STEP 7:訓練開始(6ヶ月間)

訓練スケジュール:

  • 月〜金:9:00〜16:00(実習時間)
  • 1日6時間×週5日=週30時間
  • 6ヶ月で約960時間の訓練

3ヶ月目から本格的な就職活動開始:企業見学、合同説明会、個別面接など

STEP 8:修了式・就職(訓練修了時)

修了時の取得物:

  • 職業訓練修了証書
  • 各種資格修了証
  • 成績証明書
  • 就職推薦状(就職先決定者)

修了後のサポート:修了後3ヶ月間は就職相談を継続して受けられます。

充実した訓練で確かな技術を身につける

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よくある質問(FAQ)

職業訓練校の応募資格は?

ハローワークに求職登録している方が対象です。離職者訓練(雇用保険受給者)と求職者訓練(未受給者)の2種類があります。年齢制限はありませんが、訓練後の就職意欲が求められます。

選考試験の内容は?

筆記試験(中学卒業程度の数学・国語)と面接試験が実施されます。特に面接では就職への意欲、訓練への取り組み姿勢、キャリアプランが重視されます。競争率は1.2〜2.0倍程度です。

受講料は本当に無料ですか?

授業料は無料ですが、教材費・作業服代・保険料として約2万円が必要です。また、資格試験を受ける場合の受験料は別途自己負担となります。

失業保険を受給しながら受講できますか?

可能です。むしろ訓練受講中は基本手当の受給期間が延長されます。さらに受講手当(日額500円)、通所手当(月額上限42,500円)も支給されるため、収入面でもメリットが大きいです。

訓練中に就職支援はありますか?

充実した就職支援があります。履歴書・職務経歴書の添削、模擬面接、求人紹介、企業見学会、合同就職説明会など、就職率85.6%を実現する手厚いサポートが受けられます。

資格は取得できますか?

はい。アーク溶接特別教育、ガス溶接技能講習、研削砥石取替特別教育、クレーン運転特別教育など、訓練中に取得できます。技能検定の受験指導も行われます。

年齢制限はありますか?

年齢制限はありません。20代〜50代まで幅広く受講しています。ただし、体力を要する訓練のため、健康状態によっては医師の診断書が必要な場合があります。

訓練校から企業を紹介してもらえますか?

はい。ポリテクセンターには企業からの求人が多数寄せられます。訓練生限定の求人情報、企業との太いパイプを活かした推薦、修了生の実績による信頼関係など、一般求人にはないメリットがあります。

受講期間中にアルバイトはできますか?

失業保険受給者の場合、週20時間未満であればアルバイト可能ですが、収入に応じて基本手当が減額されます。訓練は平日9:00〜16:00のため、夜間や休日のアルバイトが現実的です。

一度受講したら再受講できませんか?

基本的に同一コースの再受講は認められません。ただし、別分野のコース(例:溶接コース修了後に機械加工コース)であれば、一定期間(通常1年以上)経過後に再度応募可能です。

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